爆音によって視覚までもが変容して映画そのものも違って見える、大音量でなければ聴こえてこない“幽かな音”を聴くという、大胆かつ繊細な、あたらしい映画体験です。
「爆音」という響きに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、単に「大きな音で映画を観る」という内容ではありません。
通常の上映より多くの音響装置を特別に用意し、作品のシーンに合わせて、そのシーンの魅力を最大限に引き出す大きさに音響の調節をすることで、映画をより楽しんでもらおう という試みです。
そして、今回の音響調節を担当しているのが、“爆音映画祭”の生みの親、boid主宰の樋口泰人氏です。
今はなき東京・吉祥寺バウスシアターを拠点に、爆音上映は2004年に産声をあげ、08年からは爆音映画祭として始動しました。現在は全国の映画館、公共施設、ライブハウスなどにて爆音上映&爆音映画祭をboidで企画制作しています。
水が滴る幽かな一滴の音から、まるでスクリーンの裏で本人たちが演奏しているかのような臨場感まで。
音がもたらす「あらたしい映画体験」をお楽しみください。